女優さんと聞くとどんな人を想像しますか? 私は通訳になる前は女優さんに出会うことがあっても、 何日も行動を共にすることはあり得ないと思っていました。
ご縁があって、カナダとアメリカの女優さんのパーティ通訳、 日本の有名大物女優さんと同じ席で通訳をさせてもらうことがありました。
今日はカナダの女優さんについて書きます。 カナダの女優さんは、 新進女優で2本映画に出演したばかりのかわいい17歳でした。
初めて空港で出会ったとき、 満面の笑みで緊張で固くなる私に握手してくれました。 女優さんは「きむずかしい!」 そんな私の固定観念を打ち破ってくれたの彼女でした。 おちゃめで、かわいくて、素敵な彼女の行くところにはいつも人が集まってきました。 まだ他の女優さんのような貫禄はない分、 本当にくったくのない笑顔に親しみやすさを感じさせます。 オフの時は無防備で、映画の中や舞台の彼女とは全く違います。 でもオフでも、ひとたびカメラを向けると、すごい笑顔なんです! さすがはプロ!とこちらが緊張して記念撮影にも力が入ります。
彼女と一緒にいたのは1週間、その間ものすごーーく、 私を頼りにしてくれました。 着替えを手伝ったり、遅刻しそうで一緒に走ったり、 熱心過ぎるファンから彼女を隠したり、 お菓子を一緒につまみ食いしたりと、 楽しい時間でした。 映画関係者とファンが集まるパーティで彼女が 3分間スピーチをした時の失敗は 今でも教訓となっています。日本滞在最後の日でした。 一通り話し終わった後で、彼女ががひときは大きな声で 「こんなに楽しい滞在となったのは、 今隣で通訳をしてくれた○○のお陰です!ありがとう」」 と言ったのです。
経験不足と大舞台であがっていた私は、 とっさにどんな風に訳をして良いのか分からず、 一言
「ありがとうございす!」で終わってしまいました・・・・
その後、パーティの司会者やゲスト、お客様から、 きちんと訳さなかったことを指摘され、 彼女にも「訳さないなんてひどい!」 ととっても残念がられてしまいました。 せっかくの好意も、きちんと訳さなければ台無しになってします。 その日の夜はあまり眠れなかったのを覚えています。
楽しい時間が終わり、空港でのお見送りのとき、 結婚式が近い私にかわいいグラスをプレゼントしてくれました。 それは今でも自宅に飾ってあります。私はすっかりうれしくて、 彼女と友人になったような気になってしまい 思わず、"please
keep in touch!"と、叫んいました。
彼女は、はっと驚いたように私をみました。
その時やっと自分が通訳だったとうことを思い出しました・・・ 初めての女優さんとのお仕事でしたが、 優しい彼女と仕事ができて本当によかったです。 今ごろどうしているだろう?
きっと映画に、CMにと活躍していることでしょう! 最後に、日本の男性が彼女に一番多くした質問は
”Do
you have a boy friend?” 彼女は、いつもにっこり笑って
"I don't want to
say" 空港に向かうタクシーの中でも運転手さんが、
同じ質問をしてました(笑)
最後まで、これか〜と彼女は笑ってました。
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